和泉元弥さんが全面敗訴
狂言師の和泉元弥さんが「不当な批判を受け退会処分にされ、名誉を傷つけられた」として、社団法人能楽協会と理事らに計2億円の損害賠償と、退会を決めた総会決議の無効確認を求めた訴訟の判決で、東京地裁は17日、請求を棄却した。和泉さんは、協会が「宗家でないのに『和泉流二十世宗家』を名乗ったり、公演の遅刻早退を繰り返したりした」と批判したのは不当、と主張していたが、杉山正己裁判長は「遅刻や早退は真実」と認めて名誉棄損を否定。正規の手続きを経た総会決議は有効とした。
また「伝統芸能の世界での宗家継承は、単に先代の子というだけではなく、流内の総意が原則」と指摘し、流内の反対が多かった和泉さんの場合は「宗家でない、と信じる理由がある」とした。